2008年6月15日
            『第十三号』

監督:近藤 重勝

 長距離走者のにおいて故障はつきものです。学生は一ヶ月に多い月で800km〜1000km近い距離を走ります。

又、練習の質を追えば追うほど故障とは紙一重の状態になります。故障の原因には根本的な走り方(バランス)、練習における過剰な負荷により故障、体重オーバー状態での練習による故障、少しの痛みを走れない理由にしてしまう故障(心の故障とでも言うのでしょうか)など様々です。

 松蔭大学では基本的に故障から復帰した学生には段階を踏み練習強度を高めていくスタイルを取っていますが、中には長期間故障により走れない学生もいます。そういう状態でも腐らずに、努力している姿を見ると何とか結果を出させてあげたいと思います。

 ただそれだけ大変な思いや悔しい思いは社会に出ればもっとあります。そういう思いを感じれば感じる程、人は優しくなれるし、強くなり人間的な成長が出来るのではないでしょうか。

競技力の向上のみならず人間的な成長を目指す部であるなら、これは社会に出る前の試練かもしれません。

学生には、常に自分と向き合い試練を克服していってほしいです。